自己紹介
初めましてkiseiです
大阪を中心に高級レストランを
展開している会社の現役料理人
です。
人の食、時間、空間をお客様に
提供する仕事をしています。
私は今の会社に入る前、某大企
業チェーン居酒屋で料理長をし
ていました。
料理長と聞くと、スゴイという
イメージが先立ち入社当初は
やり手の新人が入っくると
社内で話題になりました。
自分はある程度包丁も使えるし
色んな料理を出す居酒屋で働い
ていたから教えて貰わなくても
大抵の事はできるだろう。
当時の私はそう思い込んでいま
した。それ程までに私は料理に
ついて知らなかったのです。
しかし、入社して間も無く、
ある仕込みを任された私は
先輩にやり方を聞かず、自
分の勘を頼りに作りました。
恐る恐る味見をしてもらう
と、先輩は言いました。
『これはマズ過ぎる。こんなん
主婦以下や。』
料理長のレッテルが更に僕を
追い詰め、今までの私の料理
経験は無残にも散りました。
結局何が悪かったのかも、
どうやって作るのかも聞けな
いまま、その日が過ぎてしま
いました。
数日後のある日の朝、私は先
輩に呼び出されました。先日
私を叱ってくれた先輩です。
私は思いました。(きっとま
た嫌な話だ、、、)案の定先
輩は私にこう言いました。
『料理出来ひんの認めた方が
いいよ。俺は2年間ここで働
いてるけど、未だに料理出来
ひんから。』
理解に苦しみました。
(出来ない?イヤミ?なら、
何故自信満々なんだろう、、、)
その日はそればかり気になって
仕事に手がつかなかった事を今
でも覚えています。
私はその日から心機一転。
料理本を求めて本屋さんへ
人生で初めて料理の教科書を
買いました。
しかし開いて見ると期待外れ
でした。買ったのは良いけど
どこを見ればいんだろう。
隣に先生が欲しい。素直にそう
思いました。私が悩む姿を見た
先輩が更に追い打ちをかけてき
ました。
『それを読んでも、仕方な
いで。ましてや今のkisei君に
は。』先輩の言う通りでした。
先輩が作ったものは、一味違う
でも、何かハッキリと表現する
事は出来ませんでした。
ただ何となくシンプルで簡単、
なのに美味しい。私はその時、
心の中で決心しました。
(もう変なプライドは
捨てよう。)
私は先輩に勇気を出し、聞き
ました。『教えて下さい、これ
はどうやって作るんですか?』
先輩は私に教えてくれました。
『これ、実は決まりがあって、
そのコツさえ知ってたら後は
辛い、甘い、酸い。好みや。』
(え、それだけ?)僕の中で
驚きと共に裏切られたように
感じました。
でももしかしたら、私も料理
人になれるかも知れない。漠
然とそんな気がしました。
その日から私は、あらゆる
仕込み、調理方法を先輩の
コツに沿って自分なりに
やるようになりました。
すると、先輩から『これ美味
しいな、どうやったん?』と
逆に聞かれるようになりました。
アルバイトスタッフに賄いを
作っても、以前よりも評判良く
手早く無駄なく作れるように
なりました。
私が入社1年が過ぎた頃、
新入社員が入ってきました。
私にとって初の部下です。
しかも、その部下はなんと
以前、同じ居酒屋チェーン
でバイトをしていた女の子
でした。
彼女には将来夢があり、
5年後には自分の店を出す
ことでした。
自分よりも3つも若くしてそこ
まで考えている彼女には感動と
共に時間を無駄にして欲しくな
い、そう思いました。
自分と同じ失敗をして欲しく
ない私は、彼女に最初から
コツを教える事にしました。
すると彼女は私が思っていた
より、早く理解し経験の無か
った料理や仕込みをどんどん
会得していきました。
そしてなんと彼女は僅か1週間
でカウンターに立つ事を許され
たのです。
嘘のようですがホントの話で
す。彼女が一週間という短期間
で大きく成長したのを見て私は
気付きました。
(もしかしたら、このコツさえ
踏まえていれば料理未経験者も
出来るんじゃないか。)
それ以来、彼女は積極的に料理
に取り組むようになり、それが
自信に繋がり、今では商品開発
に関わるまで成長しました。
勿論、私と共にです。基本が出
来てしまえば、少しずつ変化を
加えて、何でも作れてしまう。
それを確信した私は、和食とい
う物を1つのメソッドにしました。
それを知れば殆どの和食は作れ
ますが、プラスa高級料理店と
普通の居酒屋の違い、職人達に
教わった小ワザも織り込みました。
そして今、料理が苦手で嫌に
なってきているあなただけに
このメソッドを全て公開しよう
と思います。
私は、今現在も職人達に囲ま
れながら、日々学んでいます。
現役の和食料理人に
今の和食を教わりませんか?
明日からあなたも、
和食料理人の一人です。